2024年11月20日水曜日

第28回九州女子剣道愛好会宮崎錬成大会in五ヶ瀬大会

 令和6年11月9日(土)に五ヶ瀬町の「五ヶ瀬Gドーム」において、九州女子剣道愛好会宮崎錬成大会が開催されました。九州各県から58名(うち宮崎県から18名)の女子剣道愛好家が五ヶ瀬町に集結し、1年ぶりに剣を交えて交流を行いました。宮崎県からは八段の先生方の参加もあり、充実した練成会となりました。

 全日本剣道連盟では女子剣道の普及、更なる発展を目指しており、この練成会は任意の組織(九州女子剣道愛好会)の主催(今回の主管 高千穂うずめの会)によるものではありますが、女子剣道の普及・発展に大いに貢献する大会であります。

 閉会式において宮崎県の佐伯先生からは、「女性剣士の方の熱意とパワーをもらいました。ここに集う女性剣士の方は、ずっと剣道を続けておられ素晴らしい。」と講評があり、参加者からは、「今後、子どもたちに、勝つことだけでなく剣道の素晴らしさを教えていきたい。1年に一度会って剣を交えることで、パワーをもらい、まだまだ頑張ろうという気力が湧く。」との声が聞かれました。

 練成会終了後は、会場を「ごかせ温泉 森の宿 木地屋」に移し、地元西臼杵郡選出県議会議員や五ヶ瀬町長を招き、西
臼杵郡剣道連盟工藤浩章理事長による神楽の舞やユーチューバー「Backstay」の演奏など歓迎ムードの中、懇親会も開催されました。九州各県女子剣道愛好家相互の親睦がさらに深まり、大いに盛り上がった懇親会でした。

 このような交流が今後ますます盛んとなり、女子剣道の更なる普及、発展につながることを祈念します。






2024年11月19日火曜日

令和6年度 第66回宮崎県高等学校新人剣道競技大会

  令和6年11月8日(金)9日()にひなた武道館で宮崎県高等学校新人剣道競技大会が開催されました。男女ともに熱戦が繰り広げられ、すべての部門で日章学園高等学校が優勝を飾りました。

 試合結果は、次のとおりです。

〇 女子個人戦
  優勝  児玉 結菜  日章学園高等学校
  準優勝 落合 史蘭  高千穂高等学校
  3位  寺坂 恋羽  高千穂高等学校
  3位  山下 つぐみ 日章学園高等学校

〇 男子個人戦
  優勝  原田 恵杜  日章学園高等学校
  準優勝 佐藤 理史  高千穂高等学校
  3位  松村 惇己  日章学園高等学校
  3位  角田 空都  日章学園高等学校

〇 女子団体戦
  優勝  日章学園高等学校
  準優勝 高千穂高等学校
  3位  鵬翔高等学校
  3位  都城東高等学校
  ※ 日章学園は11年ぶり6回目の優勝

〇 男子団体戦
優勝  日章学園高等学校
準優勝 都城東高等学校
3位  鵬翔高等学校
3位  高千穂高等学校










2024年11月11日月曜日

第48回宮崎県中学校秋季体育大会 剣道競技

 令和6年11月1日(金)、2日(土)にひなた武道館で、宮崎県中学校秋季大会剣道競技が開催されました。

 この大会は新チームとなって初めての県レベルの大会であり、今後の中学剣道の行方を占う大会でもあります。特に来年度は、全国中学校剣道大会が宮崎県(都城市)で開催されることもあり、各校とも力の入る大会でした。

 女子団体戦では、三松中学校が1年生4人で決勝まで勝ち上がりましたが、三股中学校が最後に接戦をものにして優勝しました。

 男子団体戦では、予選リーグから2位、3位の順位決定線が行われる展開となるなど、実力が伯仲した試合が展開されました。決勝戦においては、東海中学校が先行するも副将戦で取り返し、大将戦では宮崎西中の甲斐選手が先取したことで逆転の勝利を収めるかと思われましたが、東海中の野口選手が取り返しそのまま引き分けに持ち込んで優勝を引き寄せました。

 閉会式において、長友康範審判長から「素晴らしい試合が展開された。また、開会式の際に正々堂々と試合するように言ったが、そのとおりの試合運びだった。」と講評がありました。

 試合の結果は次のとおりです。






2024年10月20日日曜日

第23回宮崎県武道館旗争奪高等学校剣道競技大会

日章学園高校 男子団体 初優勝!! 

おめでとうございます。

 

この大会は、競技会と共にその前後1日に練成会を行うことで、本県はもとより九州各県の高等学校における剣道の競技力向上を目的に行われています。

今回も令和6年10月13日(日)にひなた武道館で、九州各県から上位チームの参加を得て、盛大に競技会が開催されました。

宮崎県勢は、女子が5チーム、男子が6チーム出場し、各チームとも健闘していました。そのうち女子は、高千穂高校がリーグ1位で、日章学園高校がリーグ2位で予選を通過しました。男子は、日章学園高校がリーグ1位で、高千穂高校がリーグ2位で予選を通過しました。

決勝トーナメントでは、各チームとも善戦を繰り広げましたが、日章学園高校の女子と高千穂高校の男女は惜しくも1回戦敗退となりました。しかし、日章学園男子は順当に勝ち上がり、ついに決勝戦を迎えました。

決勝戦は、準決勝で福大大濠高校に代表選の上逆転で勝利を収めた島原高校との対戦となり、最後まで緊張感のある好勝負が展開されました。

先鋒戦引き分けの後、次鋒の倉部選手が1本勝ちを収めましたが、中堅戦を取り返され、副将戦引き分けの後、大将戦となりました。副将戦まで全くの五分と五分、勝った方が優勝という場面で、大将の原田選手はコテを先取されました。しかし、原田選手は落ち着いてドウを取り返し引き分けに持ち込み、代表選となりました。代表選は、両校ともに大将が務めることになりましたが、島原高校の相原選手は、準決勝でも代表選を戦いチームの大逆転勝利に導いた手強い選手です。日章学園の原田選手は、そのような強敵にも動じず冷静な試合運びで、ついにはメンを決め、日章学園高校に初優勝をもたらしました。

この大会はこれまで22回(うち3回は中止)開催されましたが、男子団体で宮崎県勢の優勝はありませんでした。強豪ひしめく九州各県からの参加校の中で優勝することは、並大抵のことではありません。今回、念願の宮崎県勢初優勝を果たした日章学園高校は、この大会の歴史に刻まれ、大変栄誉なことです。おめでとうございました。県内の他の高校もこの結果に奮起し、更なる宮崎県勢の底上げになることを期待します。

 試合結果は次のとおりです。


 



















2024年10月19日土曜日

SAGA2024国スポ 剣道競技

 令和6年9月28日(土)から30日にかけて、佐賀県神埼市(神埼市神埼中央公園体育館)で国スポ剣道競技が開催されました。

 本県は、成年女子は残念ながら1回戦敗退でしたが、少年男子4位、成年男子5位と活躍し、天皇杯点数を少年男子が25点、成年男子が12.5点獲得しました。それぞれの活躍ぶりは、宮崎日日新聞(9月29日から10月1日)に掲載されていますので、確認してください。

 成績は次のとおりです。


【少年男子】

〇 1回戦

宮崎      3   ―   1  広島

六反田 [③]◯ドメ   ―     メ 田中 [③]

角田 [③]               ―     メ 宮田 [③]◯

川崎 [③]                 ―       閑田 [③]

十川 [③]  ◯         ―       橋本 [③]

篠塚 [③]  ◯メメ             コ 草間 [③]

〇 2回戦

宮崎    3   ―   1  山梨

六反田 [③]◯コ    ―           星 [③]

角田 [③]   ◯コ    ―        松島 [③]

川崎 [③]   ◯コ    ―        足達 [②]

十川 [③]               ツ 濱田 [②]◯

篠塚 [③]         ―        依田 [③]

〇 準決勝

佐賀       2                0     宮崎

野中 [③]◯メコ           コ 六反田 [③]

志岐 [③]                         角田 [③]

小幡 [③]                    メ 川崎 [③]

[③]                      十川 [③]

笹川 [③]◯メコ                篠塚 [③]

〇 3位決定戦

長崎  3       ―   0  宮崎

河野 [③]       ―     六反田 [③]

本多 [③]◯メメ    ―      角田 [③]

田添 [③]◯コ     ―      川崎 [③]

松尾 [②] メ     ―      メ 十川 [③]

織田 [②]◯メメ    ―      メ 篠塚 [③]

 

【成年女子】

〇 1回戦

   東京      2    ―   0  宮崎

佐藤 [⑤]            ―           平川 [④]

近藤 [⑥]◯メメ     ―           阿部 [⑥]

大串 [⑥]◯        ―           興梠 [⑤]


【成年男子】

〇 2回戦

宮崎      3   ―   1   石川

内村 [④]〇メメ    ―          加地 [④]

久保 [⑤]             ―          後藤 [⑤]

松崎 [⑥]◯       ―          星野 [⑦]

谷口 [⑦]◯メメ    ―          米山 [⑦]

谷川 [⑧]          ―        メメ小田 [⑦]

〇 3回戦

宮崎      2   ―   1   茨城

内村 [④]〇メメ   ―            岩部 [④]

久保 [⑤]            ―          メ 松崎 [⑤]◯

松崎 [⑥]◯コメ   ―            矢口 [⑦]

谷口 [⑦]メ       ―          ド 平岡 [⑦]

谷川 [⑧]メ       ―          メ 坂本 [⑦]

〇 4回戦

大阪      1   ―   0   宮崎

木村 [④]コ     ―        メ   内村 [④]

土谷 [⑥]        ―            久保 [⑤]

大城戸 [⑦]メ    ―          メ 松崎 [⑥]

木和田 [⑦]     ―            谷口 [⑦]

愛甲 [⑧]◯コメ   ー            谷川 [⑧]





  

2024年9月28日土曜日

四・五段昇段審査

 令和6922日(日)に、ひなた武道館で中央講習会に引き続き四・五段の昇段審査がありました。

 四段は、受験者14人で、合格者13人、合格率92.9%

 五段は、受験者10人で、合格者 9人、合格率90.0% でした。

 審査後の花房審査主任による講評において、「四、五段は、指導的立場となる。構え、残心を大切にし、ただ打つのではなくしっかり左足で体を出して打突をすること。胴を打った後左手を離したままにしているところが散見されたが、日本剣道形や木刀による剣道基本技稽古法をしっかり勉強して、正しい剣道をしてほしい。日本剣道形は、『かたち』だけの形になっているが、所作、礼法、木刀の持ち方・置き方など正しく行わなければならない。すり足、目付(目を離さない。)、前身後退時の足の引き付け、打突部位をしっかり捉えて打つ(特に1本目)、小太刀の残心の剣先の位置など、講習会資料をよく読んで勉強すること。稽古前に30分でも形稽古に取り組んでほしい。」などと、厳しい言葉がありました。

 審査に関わらず、日頃より花房審査主任の講評を頭に入れて稽古したいものです。

【昇段審査合格者】(敬称略)

〇 四 段

  興梠 光優  白石 結子  三浦 智祥  西村 咲哉  安田 祐也  

  井本 李玖  田村 恒晟  後藤  翠   日髙 輝政  髙須 美香

  富山 淳史  峯田 公隆  吉玉 拓生

〇 五 段

  五十嵐優子  大平 将也  窪田 史郎  上原賢一朗  杉村 秀之

  黒木 臣二  山本 直樹  河野 智秀  三浦 浩司 




2024年9月25日水曜日

宮崎県剣道連盟中央講習会

令和6年9月21日(土)、22日(日)にひなた武道館で宮崎県剣道連盟中央講習会が行われました。

今回の参加者は、1日目が125人、2日目が81人でした。

開会に先立って、去る8月27日に御逝去された児湯支部長の清原伸一先生、9月9日に御逝去された日向支部最高顧問の馬場英夫先生、9月14日に御逝去された宮崎県剣道連盟副会長の森屋郁夫先生に哀悼の意を込め、講習会参加者全員で黙とうが捧げられました。立て続けに宮崎県剣道界の発展に御尽力いただいた先生がお亡くなりになり、大変残念です。3人の先生の御冥福をお祈り申し上げます。 

開会式は、橋口会長のあいさつの中で、全剣連からのお知らせとして、実業団剣道を題材とした映画「てっぺんの剣」の紹介がありました。剣道の良さが随所に描かれているとのことですので、機会があれば御覧になってはいかがでしょうか。(公式サイトはこちら → https://teppen-ken.com/ ) 

講習は、谷川講師・夏井講師・今東講師の3講師により進められました。

まず、1日に谷川講師から、「新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合審判法の今後の取扱い及び『剣道試合・審判・運営要領の手引き』の改訂」について講義がありました。

全剣連では、「新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合審判法(以下『暫定的試合審判法』という。)」による試合運営の恒久化を図るため、「剣道試合・審判規則、同細則」に手を加えず、「剣道試合・審判・運営要領の手引き(以下『手引き』という。)」を改訂し、令和6年9月1日から実施することとしたとのことです。

手引きの改定内容は、一部文言の追加修正や

・二刀、隻腕、片手上段において太刀の鍔元(近く)を握ることで小手部を隠すこと

・鍔競り合い解消に至る時間の「一呼吸(3秒程度)」の開始と解消の見極め

   鍔競り合いの解消途上の見極めにおける留意点

の3点ついて事例の追加となっています。今後は、これまでの「暫定的試合審判法」を踏襲しつつも、鍔競り合い時の発声に関して「指導」や「反則」とはしないことや、審判員の移動・交代要領、団体試合の整列方法に関しては、「暫定的試合審判法」実施以前に戻すことなどの説明がありました。

また、新型コロナウイルス感染症はなくなったわけではなく、その他の感染症も含め、今後感染症拡大を防ぐため、「感染症予防ガイドライン」が制定され、令和6年9月1日から適用されることになったとの説明がありました。

「手引き」と「ガイドライン」については、全剣連のホームページに掲載されていますので、詳細を御確認くださいとのことです。

・手引き → https://www.kendo.or.jp/information/20240806/

・ガイドライン → https://www.kendo.or.jp/information/20240806-2/

 

続いて夏井講師による「日本剣道形」の講習がありました。太刀の形1本目から小太刀の形3本目までの実技指導でした。1本1本形のポイントや要領を丁寧に説明され、受講生はそれを実践しながら体得していました。

2日目は、今東講師による「木刀による剣道基本技稽古法」の講習がありました。講習では、木刀を交差させ片方を横に滑らせながら持ち上げ刃が立つところが良く切れるところ(物打ち)になるとの紹介がありました。また、受講生相互にスマホで動画撮影し、自分の動きを確認したり、「木刀による剣道基本技稽古法」を、剣道具を着用して実践するなど、工夫を凝らした内容でした。講習を通して足の引き付けや残心の重要性について特に力説され、その後に実施した地稽古では、引き締まった稽古に感じられました。

 最後に谷川講師から、「木刀による剣道基本技稽古法、日本剣道形、竹刀による稽古は、分離してはならない。所作、礼法、足さばき、体捌き、刀法は、木刀による基本技稽古法や日本剣道形に入っている。基本を大事にすることをお願いしたい。」と講評があり講習会は終了しました。