2024年7月9日火曜日

令和6年度 第2回伝達講習

  今年度の第2回宮崎県剣道連盟講習会(県北地区)が、令和676日(土)日向市体育センターで行われました。この講習会は、谷川講師により、467日に兵庫県で開催された全日本剣道連盟中央講習会の伝達講習会とし行われました。高体連、中体連の各種大に対応するため審判法については4月に講習会が行われましたが、今回は審判法以外についての講習でした。

講習会は、まず座学があり、「全剣連の事業計画」、「コンプライアンスの徹底」、「ガイドラインを踏まえた試合・審判の留意点並びに今後の展開」、「感染対策並びに剣道の安全性」、「女子委員会」、「普及委員会」について講義がありました。

全剣連の事業計画では、これまで男女別々に開催していた全日本剣道選手権大会を11月3日に同時開催することや、山梨県剣道連盟創立70周年を記念して全日本女子選抜七段優勝大会を開催すること、令和10年度開催予定の世界大会は日本のみ手を挙げていることなどが紹介されました。

コンプライアンスの徹底では、ガバナンスとコンプライアンスの説明や、コンプライアンスの重要性、なくならない不祥事などについて話があり、特に不祥事が起きると剣道人口の減少につながるため、全剣連は決意をもって不祥事に取り組むとのことです。また、日本剣道形の演舞において模擬刀の事故が散見されるため、刃引きの使用を推奨するとのことでした。

試合・審判の留意点等では、「新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合審判法」について「暫定的な」を削除し、審判員整列時のディスタンスなどを見直した上で8月頃に発表されることや、「剣道試合・審判・運営要領の手引き」の改訂が予定されており、事例の箇所に二刀流に関することを何点か追加することなどが紹介されました。

感染対策においては、新型コロナウイルス感染症は収まっているわけではない。今後も感染防止対策をとる必要があり、面マスク又はシールドの着用は継続してほしいとのことでした。

女子委員会では、全剣連の女子委員会活動の報告があり、数年前から子育て母親が大会に参加しやすくなるよう、大会会場に託児所が設けられていることや、女子指導者の育成を図るブロック講習会、女子の審判技術向上を目的とした講習会などの取組が紹介されました。

普及委員会では、剣道の理念にある「剣の理法」についての解説がありましたが、中々難しいものであるとのことでした。

続いて日本剣道形の実技講習があり、午前中に太刀の形7本、午後に小太刀の形3本を行いました。

形の解説に入る前に所作の説明があり、刃引きを使用する場合と木刀を使用する場合の所作の違いについて解説などがありました。形においては、各構えや理合いの説明、発声のしかたなど細かく指導がありました。形は、講習会や審査の時だけでなく、日常的に行うようにしたいものです。

続いて、木刀による剣道基本技稽古法の実技講習がありました。普段中々稽古しないので、受講生も苦労したことでしょう。ここでもそれぞれの技の解説が丁寧にあり、受講生も思い出しながら取り組んでいました。

この日は30度を超す猛暑であったため、熱中症予防のため合同稽古は取りやめ、全員無事に講習を終えることができました。また、谷川講師の丁寧で分かりやすい説明により、効果的な講習会が実施できたと思います。7月20日(土)にも県南地区の講習会が予定されていますので、今回参加されなかった方は、ぜひ参加してください。

【講習会の様子】